喫煙者、COPDの認知度低く
喫煙が身体に及ぼす影響を把握するために行われた調査で、COPD(慢性閉塞性肺疾患)の疑いがある人が、10年以上喫煙歴のある60歳以上の人の 96.5%に上っていることが明らかになった。一方、こうした人たちに「長期間にわたる喫煙習慣が原因でCOPDが引き起こされることを知っているか」と尋ねたところ、「知っている」と答えたのは32.5%にとどまった。
今回の調査結果を踏まえ、獨協医科大呼吸器・アレルギー内科の石井芳樹教授は、「一般の人たちを対象にCOPDの危険性を周知していくだけでなく、最善の解決策である禁煙の必要性をより一層積極的に訴えていかなければならないことを再確認した」としている。
調査は、ファイザー(本社=東京都渋谷区)が6月29、30日に、10年以上喫煙歴のある40歳代、50歳代、60歳以上の男女それぞれ100人、計600人を対象にインターネット上で実施した。
その結果、たばこを吸う理由は、いずれの世代も「吸うのが習慣になっているから」が最も多く、続いて40歳代、50歳代では「ストレス解消のため」、60歳以上では「ストレス解消のため」と「おいしいから」が同率だった。
「過去に何回禁煙に挑戦したか」は、「0回」が40歳代36.0%、50歳代30.0%、60歳以上35.0%。同様に「1−3回」は、59.0%、61.5%、47.0%で、「4−6回」は3.0%、6.5%、11.5%だった。
「今後禁煙をしたいと思うか」との質問には、「今すぐしたい」が40歳代10.5%、50歳代12.0%、60歳以上17.0%。同様に「1年以内にしたい」は9.0%、9.5%、6.5%で、「いずれ禁煙したい」は52.0%、55.5%、52.5%。
一方、「禁煙したいとは思わない」は、40歳代28.5%、50歳代23.0%、60歳以上24.0%だった。
またCOPDの疑いがある人の割合は、40歳代で20.0%、50歳代で68.5%、60歳以上では96.5%で、「長期間にわたる喫煙習慣が原因で COPDという病気が引き起こされることを知っているか」との質問に「知っている」と答えたのは、全体の33.5%。年齢別では、40歳代40.5%、 50歳代27.5%、60歳以上32.5%だった。
石井教授はこれらの結果から禁煙の重要性を指摘。一方で喫煙習慣を断ち切るのは容易でないため、「医師に相談することも一つの方法」とした。
【COPD(慢性閉塞性肺疾患)】
喫煙習慣が主な原因となる肺の生活習慣病。以前は肺気腫や慢性気管支炎と呼ばれていたものを包括した新しい病名。
更新:2009/08/04 17:22 キャリアブレイン
たばこの害が年を取ってからCOPDと言う形で出てきて困っている人が多いです。COPDの原因がたばこだと言うことと、死に至る病だと言うことをもっと積極的に啓発していなければなりませんでした。多くの人にとってはもう遅いですね。21世紀になってやっと禁煙区域の拡大をはじめている日本、諸外国に比べて禁煙に対する取り組みが遅いです。たばこの監督官庁が未だに財務省であることでたばこ行政は「税収確保」が第1の目的であることとは無関係とは思えません。政権が交代したらたばこ事業の監督業務を財務省から取り上げて欲しいです。
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